Linux入門 4 Linuxのファイルシステム

目次

ファイル管理

プログラムやデータの管理は「ファイルシステム」によって管理されています

ファイルシステムとは
 ファイル管理する為の仕組み階層構造を使って「ファイル」を管理します。

実体のあるデータやプログラムに名前を付けた物を「ファイル」と呼びます。

ファイルを入れて置く場所に名前を付けた物を「ディレクトリ」と呼びます。

最も上位のディレクトリを「ルートディレクトリ」と呼びます

ログインした時、使うディレクトリを「ホームディレクトリ」と呼びます。

操作する時使うディレクトリを「カレントディレクトリ」と呼びます。

パス(Path)

プログラムやデータの管理は「ファイルシステム」によって管理されています
ファイルシステムを使用する時ディレクトリ名とファイル名を記述したものを「パス」と呼びます。
絶対パス表記
  パス名を全て表記
    /home/apache/
    /etc/netplan/60-cloud-init.yaml

相対パス表記
  カレントディレクトリに対して
  階層位置を相対的に表記します。
    ../:一つ上のディレクトリを示す
   ./:現在のディレクトリを示す。

ディレクトリ構造

/
/bin ユーザーが使う実行ファイル
/sbin root が使うコマンド
/lib カーネルのライブラリ
/root root のホームディレクトリ
/media OSで自動的にマウントしてくれるポイントとして主に使用。
/opt 追加で選択可能なアプリケーションパッケージがインストールされるディレクトリ。
/root root のホームディレクトリ
/srv サービスに関するデータを格納する
/var システム運用後削除されるファイル
/tmp テンポラリのファイルを置く
/home ユーザー毎のホームディレクトリ
/boot システム起動用のファイル
/etc 各種設定ファイル
/lost+foundファイルシステムから破損したデータビットを削除し、lost + foundフォルダーに配置します。
/mnt 取り外し可能な装置に対してファイルシステムを臨時に接続するディレクトリ。
/proc カーネル関連情報が保存されるディレクトリ
/run 主に実行中のプロセスに関する情報が格納された「pidファイル」が存在します。
/snap メモリのスワップデータを保存するディレクトリ
/dev 周辺機器の情報のディレクトリ
/sys Linuxカーネルに関する情報があるディレクトリ。
/usr ユーザーアプリーションがインストールされるディレクトリ

ディレクトリの操作

ログインすると下記の様なコマンドプロンプトが表示されます。
  user@ubuntu:~$
解説
下記の様な意味を持ちます
[ユーザー名]@[サーバー名]:[ディレクトリ]$
コマンドプロンプトディレクトリ
user@ubuntu:~$ホームディレクトリ
user@ubuntu:/$ルートディレクトル
user@ubuntu:/etc$カレントディレクトリ

ディレクトリの移動

ディレクトリを移動
cd [パス]:指定のディレクトリに移動

$ cd .. :一つ上のディレクトリに移動
$ cd ~ :ホームディレクトリに移動
$ cd / :ルートディレクトリに移動
$ cd /etc :/etc ディレクトリに移動

$ cd /var/www/html 

ディレクトリの表示

ファイル一覧を表示
$ ls :ファイル一覧をみる
$ ls –a :すべてのファイルを見る
$ ls –l :ファイル情報を見る

ファイルの作成

ファイルの作成

ファイルに書き込む
~$ echo Hello world >> a.txt

ファイルの表示
~$ ls
a.Txt

ファイルの内容を表示
~$ cat a.txt
My world
Hello world

ファイルの作成(空)

~$ touch b.txt
~$ ls
a.txt b.txt

ファイルの削除

ファイルの削除

ファイルの表示
~$ ls
a.Txt b.Txt

ファイルの削除
~$ rm b.txt

ファイルの表示
~$ ls
a.Txt

ディレクトリの作成

ディレクトリの作成・削除

ディレクトリの作成
~$ mkdir html
~$ ls
a.txt b.txt html

ディレクトリの削除
~$ rm -r html
~$ ls
a.txt b.txt

ファイルのコピー

ファイルのコピー

ファイルのコピー
~$ cp a.txt c.txt
~$ ls
a.txt b.txt c.txt

ディレクトリのコピー
~$ cp -r html html.bak
~$ ls
a.txt b.txt c.txt html html.bak

ファイルのアクセス権

ディレクトリには、下記の様な情報が付与されます。
ファイル情報
d ディレクトリ
– ファイル
ハードリンク数
権限
r-- 読込み可能
-w- 書込み可能
--x 実行可能
—- アクセス権限が無い
ファイルのユーザー・所属グループ
ファイルサイズ
タイムスタンプ(ファイル更新日時)
ファイル名

ファイルのアクセス権

~$ ls -l
total 16
-rw-rw-r-- 1 apache apache 21 Oct 1 15:50 a.txt
-rw-rw-r-- 1 apache apache 0 Oct 1 16:08 b.txt
-rw-rw-r-- 1 apache apache 21 Oct 1 16:20 c.txt
drwxrwxr-x 2 apache apache 4096 Oct 1 16:26 html
drwxrwxr-x 2 apache apache 4096 Oct 1 16:26 html.ba
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