自己効力感(セルフ・エフィカシー)を高めるための「4つの情報源」

これらは心理学者のアルバート・バンデューラが提唱したもので、簡単に言うと「『自分ならできる!』という自信をどこから持ってくるか」というルートを分類したものです。

それぞれのカテゴリーの意味と、キャリアコンサルタントとしての具体的な例をまとめました。


目次

自己効力感を高める4つのカテゴリー

1. 達成体験(Enactive Attainment)

「実際にやってみて、うまくいった」という直接的な成功体験です。
4つの中で最も強力で、確固たる自信につながります。

  • 意味: 自分の力で目標を達成したり、困難を乗り越えたりした経験。
  • チャレンジ例: 「これまで苦手意識のあった技法を使って、相談者が前向きになる瞬間に立ち会えた」「新しいセミナーの登壇をやり遂げた」など。

2. 代理体験(Vicarious Experiences)

「自分と似た状況の他人が成功しているのを見る」という体験です。
「あの人にできるなら、自分にもできるはずだ」というモデリングの効果です。

  • 意味: 他人の成功や、上手な振る舞いを観察すること。
  • チャレンジ例: 「尊敬する先輩のカウンセリングに同席(シャドーイング)させてもらう」「同年代のコンサルタントが活躍している事例を記事で読む」など。

3. 言語的説得(Verbal Persuasion)

「他者から励まされたり、自分に言い聞かせたりする」ことです。
言葉によって「できる」という暗示をかけるプロセスです。

  • 意味: 専門家や信頼できる人からの評価、励まし、または自分自身へのアファメーション。
  • チャレンジ例: 「スーパーバイザーから『その視点は素晴らしいね』とフィードバックをもらう」「毎朝、鏡の前で『今日の自分は落ち着いて傾聴できる』と唱える」など。

4. 情動的喚起(Physiological and Affective States)

「心身の状態を整え、ポジティブな感覚を引き出す」ことです。
(※ご質問では「情動喚」となっていますが、一般的には「情動的喚起」や「生理的・情動的状態」と呼ばれます)

  • 意味: ドキドキを「不安」ではなく「高揚感」と捉えたり、リラックスした状態を作ったりすること。
  • チャレンジ例: 「面談の前にマインドフルネス呼吸法を行い、心を落ち着かせる」「緊張した時に『これは自分が真剣に取り組んでいる証拠だ』とポジティブに解釈する」など。

4つの源泉のまとめ

カテゴリー鍵となる言葉自信を得るルート
達成体験「できた!」自分の過去の成功
代理体験「あの人も!」他人の成功の観察
言語的説得「大丈夫!」他者からの評価・励まし
情動的喚起「ワクワクする!」心身のコンディショニング

この4つを意識することで、新しいことへの心理的ハードルを下げることができます。

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