JavaFX の概要

JavaFX は、Java 向けの GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)フレームワークです。Java SE に統合されていたこともあり、クロスプラットフォームのデスクトップアプリケーションを開発するための強力なツールセットを提供します。


🔹 JavaFX の概要

項目説明
開発元Oracle(現在は OpenJFX プロジェクトとしてオープンソース化)
用途GUI アプリケーション(デスクトップ向け)
言語Java(および FXML)
描画ハードウェアアクセラレーション(GPU)を活用した Scene Graph ベースの描画
UI 定義方法Java コード / FXML(XML ベースのマークアップ言語)
マルチメディア音声、動画、Web(WebView)などをサポート
レイアウトVBox、HBox、BorderPane、GridPane などの多彩なレイアウト管理

🔸 主な機能

  • Scene Graph ベースのアーキテクチャ
    → UI をツリー構造で管理。ノード(Node)を組み合わせて画面構成。
  • FXML による UI レイアウト分離
    → UI の見た目とロジックを分離でき、開発効率が向上。
  • CSS スタイリング対応
    → HTML のように外部スタイルシートで UI を装飾可能。
  • WebView による HTML 表示
    → Java アプリケーションにブラウザを組み込める。
  • メディアサポート
    → 音声や動画を再生できる。
  • アニメーションとトランジション
    → 視覚的な動きや変化を簡単に実装。

🔹 JavaFX の使い所

  • デスクトップアプリ(POS、業務用アプリなど)
  • 教育ツールや可視化アプリ
  • プロトタイピングツール
  • ビジュアルリッチなユーザーインターフェースの作成

🔸 サンプルコード(Hello World)

import javafx.application.Application;
import javafx.scene.Scene;
import javafx.scene.control.Label;
import javafx.scene.layout.StackPane;
import javafx.stage.Stage;

public class HelloJavaFX extends Application {
    @Override
    public void start(Stage primaryStage) {
        Label label = new Label("Hello, JavaFX!");
        StackPane root = new StackPane(label);
        Scene scene = new Scene(root, 300, 200);
        primaryStage.setTitle("JavaFX Example");
        primaryStage.setScene(scene);
        primaryStage.show();
    }

    public static void main(String[] args) {
        launch(args);
    }
}

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