Access VBA OpenRecordset 概要とパラメータを解説

db.OpenRecordset は、Access VBA（DAO）でテーブル・クエリ・SQL文からレコードセット（データの集合）を取得するためのメソッドです。データの読み取り・編集・検索・ループ処理などに頻繁に使います。

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✅ 構文

Set rs = db.OpenRecordset(Source, [Type], [Options], [LockEdit])

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✅ パラメータの意味

引数	必須	説明
Source	○	テーブル名、クエリ名、またはSQL文（文字列）
Type	×	レコードセットの種類（dbOpenTable, dbOpenDynaset, dbOpenSnapshot など）
Options	×	オプション（dbReadOnly, dbSeeChanges など）
LockEdit	×	編集のロックモード（dbOptimistic, dbPessimistic など）

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✅ よく使うレコードセットタイプ（Type）

定数名	内容・用途
dbOpenTable	単純なテーブルアクセス用。更新可能。
dbOpenDynaset	テーブル・クエリ・SQLの結果を読み書き可で取得
dbOpenSnapshot	読み取り専用（軽量・高速）。参照用途向き。

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✅ 例1：テーブルから読み取り（編集不可）

Dim rs As DAO.Recordset
Set rs = CurrentDb.OpenRecordset("ユーザー", dbOpenSnapshot)

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✅ 例2：SQLでフィルタして取得（編集可能）

Dim rs As DAO.Recordset
Set rs = CurrentDb.OpenRecordset("SELECT * FROM ユーザー WHERE メール LIKE '%gmail.com%'", dbOpenDynaset)

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✅ 例3：編集モードを指定して開く

Set rs = db.OpenRecordset("ユーザー", dbOpenDynaset, dbSeeChanges, dbOptimistic)

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✅ オプション（Options）

定数	内容
dbReadOnly	読み取り専用として開く
dbSeeChanges	複数ユーザーの編集競合を検出（SQL Server等）

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✅ LockEdit（ロックモード）

定数	説明
dbOptimistic	編集が確定するまでロックしない（高速）
dbPessimistic	編集時点でレコードをロック

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✅ 使用後の後処理は必須

rs.Close
Set rs = Nothing

これを忘れるとリソースリークやデータベースロックの原因になります。

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✅ 主な用途例

処理	使用例
一覧表示	フォームのループ出力などに使用
条件検索	SQLを指定して特定のデータ取得
データ更新	rs.Edit → .Update で直接書き換え
件数集計など	rs.RecordCount でレコード数確認

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✅ まとめ

操作	方法例
テーブル参照	OpenRecordset("テーブル名", dbOpenSnapshot)
編集可能に開く	OpenRecordset("クエリ", dbOpenDynaset)
SQL指定で開く	"SELECT * FROM ..." を指定

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