access-vba-DoCmd-TransferSpreadshee

DoCmd.TransferSpreadsheetの使い方

DoCmd.TransferSpreadsheet は、Access VBAで Access と Excel 間のデータをインポート／エクスポートするための便利なメソッドです。

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✅ 概要

DoCmd.TransferSpreadsheet は、Access の テーブル / クエリ と Excel ファイルの間でデータを読み書き（インポート・エクスポート）するために使用します。

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✅ 基本構文

DoCmd.TransferSpreadsheet _
    TransferType, SpreadsheetType, TableName, FileName, HasFieldNames, Range

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✅ パラメータ一覧

パラメータ名	必須	説明
TransferType	○	転送の種類（acExport, acImport, acLink）
SpreadsheetType	○	Excelのバージョン形式（例：acSpreadsheetTypeExcel12Xml）
TableName	○	テーブル名またはクエリ名（エクスポート対象 / インポート先）
FileName	○	対象Excelファイルのパス（.xlsx, .xls など）
HasFieldNames	×	先頭行にフィールド名を含むか (True/False)
Range	×	Excelのセル範囲やシート名（例："Sheet1$A1:E100"）

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✅ よく使う例

▶ エクスポート：クエリをExcelファイルに出力

DoCmd.TransferSpreadsheet acExport, acSpreadsheetTypeExcel12Xml, _
    "クエリ_ユーザー一覧", "C:\Users\Public\ユーザー一覧.xlsx", True

• クエリ「クエリ_ユーザー一覧」の内容を
• Excelファイルにエクスポート（拡張子 .xlsx）
• フィールド名あり（True）

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▶ インポート：Excelファイルからテーブルに読み込み

DoCmd.TransferSpreadsheet acImport, acSpreadsheetTypeExcel12Xml, _
    "ユーザー一時取込", "C:\Users\Public\インポート対象.xlsx", True

• Excelファイルからデータを読み込み
• ユーザー一時取込 というAccessテーブルに挿入
• 1行目がフィールド名（True）

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✅ TransferType の選択肢

値	内容
acImport	Excel → Access（インポート）
acExport	Access → Excel（エクスポート）
acLink	Excelファイルをリンクテーブルとして接続

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✅ SpreadsheetType（バージョン）一覧

値	内容
acSpreadsheetTypeExcel12	Excel 2007（.xls）
acSpreadsheetTypeExcel12Xml	Excel 2007以降（.xlsx）
acSpreadsheetTypeExcel9	Excel 2000

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✅ 注意点・制限事項

• Excelファイルが開かれていると転送エラーになることがある
• エクスポート時は クエリ の方が安定（フィルターや結合に対応）
• インポートは Access 側にテーブルが存在していないと自動作成される

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✅ 応用例：ダイアログ付きで保存パスを選ぶ

Dim filePath As String
With Application.FileDialog(3) ' msoFileDialogSaveAs
    .InitialFileName = "ユーザー一覧.xlsx"
    If .Show Then filePath = .SelectedItems(1)
End With

If filePath <> "" Then
    DoCmd.TransferSpreadsheet acExport, acSpreadsheetTypeExcel12Xml, "クエリ_ユーザー一覧", filePath, True
End If

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