Windows 11 に Python の仮想環境(venv)をインストール・構築する方法をステップごとに解説します。
目次
✅ ステップ 1: Python をインストール
- Python公式サイトから最新版をダウンロード:
https://www.python.org/downloads/windows/ - インストーラーを起動し、「Add Python to PATH」 にチェックを入れてから「Install Now」をクリック。
✅ ステップ 2: 仮想環境(venv)の作成
- コマンドプロンプト(または PowerShell)を起動。
- 任意の作業ディレクトリに移動:
cd C:\Users\あなたのユーザー名\projects
- 仮想環境を作成:
python -m venv venv_name
venv_name
は仮想環境の名前(例:myenv
)。
✅ ステップ 3: 仮想環境を有効化
コマンドプロンプトで以下を実行:
venv_name\Scripts\activate
有効化されると、プロンプトの先頭に (venv_name)
と表示されます。
✅ ステップ 4: パッケージのインストール(例)
仮想環境内で Python パッケージをインストールできます。
pip install requests
✅ ステップ 5: 仮想環境を無効化(終了)
作業が終わったら仮想環境を無効にできます:
deactivate
vs code での開発設定
VS Code で Python の仮想環境を使って開発するための設定手順は以下の通りです。
✅ ステップ 1: 拡張機能「Python」のインストール
- VS Code を起動。
- 左側の「拡張機能(四角のアイコン)」をクリック。
Python
を検索し、「Microsoft」製の Python 拡張機能をインストール。
✅ ステップ 2: 仮想環境の作成(未作成の場合)
すでに作成済みならスキップ。
python -m venv .venv
※ .venv
はフォルダ名。任意でOK。
✅ ステップ 3: 仮想環境を VS Code に認識させる
- VS Code で仮想環境を含むフォルダを「フォルダーとして開く」。
- 左下のステータスバーで Python のバージョンが表示されている箇所をクリック。
Python インタープリターの選択
画面で.venv\Scripts\python.exe
を選択。
✅ ステップ 4: settings.json
に明示的に指定(必要に応じて)
.vscode/settings.json
に以下を追加しておくと、自動認識しやすくなります:
{ "python.pythonPath": ".venv\\Scripts\\python.exe" }
✅ ステップ 5: ターミナルで仮想環境が有効に
VS Code の「ターミナル」→「新しいターミナル」を開くと、自動的に仮想環境が有効化されます。
python 拡張機能の使い方
VS Code の Python 拡張機能(Microsoft製) の基本的な使い方を紹介します。これは Python 開発を快適にするための必須ツールです。
✅ 1. 拡張機能のインストール
- VS Code 左の「拡張機能(四角のアイコン)」をクリック。
Python
を検索 →Microsoft
製をインストール。
✅ 2. 主な機能と使い方
📌 インタープリターの選択
- 左下の「Pythonバージョン」をクリック(または
Ctrl + Shift + P
→Python: インタープリターの選択
)。 - 仮想環境(例:
.venv\Scripts\python.exe
)を選択。
📌 Lint(構文チェック)とコード補完
- 自動で構文エラーを検出(
pylint
やflake8
)。 pip install pylint
などでツールを追加すれば拡張されます。
📌 フォーマッター(自動整形)
Ctrl + Shift + P
→Format Document
(ドキュメントの整形)。- 例:
black
を使いたい場合 →pip install black
→settings.json
に以下を追加:{ "python.formatting.provider": "black" }
📌 デバッグ機能
- 左の「実行とデバッグ(▶️)」をクリック。
launch.json
を作成(初回のみ)。- ブレークポイントをクリックで設置 →
F5
で実行&ステップ実行可能。
📌 Jupyter ノートブック対応
.ipynb
ファイルを開くと、Jupyter 環境のようにセルごとの実行が可能。
📌 ターミナルとの統合
仮想環境が自動で有効化され、pip install
などもすぐ実行可能。