CSS の書き方にはいくつかの基本ルールがあります。可読性や保守性を高めるために、以下のルールに従うとよいでしょう。
目次
1. 基本的な構文
CSS は セレクタ(対象の要素) に プロパティ(指定する内容) を適用する形で記述します。
セレクタ { プロパティ: 値; }
例:
p { color: blue; font-size: 16px; }
2. セレクタの指定方法
- 要素セレクタ:
p
,div
などの HTML 要素を指定 - クラスセレクタ:
.
をつけてクラスを指定(例:.title
) - IDセレクタ:
#
をつけて ID を指定(例:#header
) - 子孫セレクタ: スペースを空けて指定(例:
div p
→div
内のp
に適用) - 直下の子セレクタ:
>
を使って直下の子を指定(例:div > p
) - グループセレクタ:
,
を使って複数指定(例:h1, h2, h3
)
例:
.title { font-weight: bold; } #header { background-color: gray; } div p { color: red; }
3. プロパティと値の書き方
- 各プロパティは
:
で値と区切る - プロパティと値の間にスペースを入れる
- 各プロパティの後には
;
をつける
正しい書き方:
p { font-size: 14px; color: black; }
間違った書き方:
p { font-size:14px /* コロンの後にスペースがない */ color black /* コロンが抜けている */ }
4. コメントの記述
コメントを入れることで、コードの可読性を向上させます。
/* これはコメントです */ p { color: green; /* この行のみにコメントを追加 */ }
5. インデントと改行
可読性を上げるため、適切なインデントを使いましょう。
nav ul { list-style: none; padding: 0; margin: 0; }
6. 一貫した単位を使う
数値には適切な単位をつける。
p { font-size: 16px; /* OK */ line-height: 1.5; /* OK (単位なしでOK) */ margin: 10px; /* OK */ }
7. ショートハンドプロパティを活用
CSS には複数のプロパティをまとめて指定できる ショートハンド があります。
例: margin
のショートハンド
/* 上・右・下・左の順 */ margin: 10px 20px 15px 5px;
例: border
のショートハンド
border: 2px solid red; /* 太さ, スタイル, 色 */
8. クラスとIDの使い分け
- クラス(
.class
): 複数の要素 に適用したい場合 - ID(
#id
): 一つの要素だけ に適用する場合(基本的に複数の ID を同じページで使わない)
例:
/* クラスは複数要素に適用可能 */ .button { background-color: blue; } /* ID は1つの要素に限定(基本的に使いすぎない) */ #main-header { font-size: 24px; }
9. 外部CSSファイルの活用
CSS を HTML に直接書かず、外部ファイル として分けるのが一般的です。
HTML で CSS を読み込む:
<link rel="stylesheet" href="style.css">
外部 CSS(style.css):
body { background-color: #f0f0f0; }
10. メディアクエリ(レスポンシブデザイン)
画面サイズによってデザインを変えたい場合は、メディアクエリを使用します。
@media (max-width: 768px) { body { background-color: lightblue; } }
まとめ
✅ セレクタ { プロパティ: 値; }
の形式で記述
✅ スペースや ;
のルールを守る
✅ コメントを活用して可読性を上げる
✅ クラス(.class
)と ID(#id
)の使い分けを意識する
✅ 外部 CSS ファイルを活用する
✅ ショートハンドやメディアクエリを適切に使う
正しい CSS の書き方を守ると、整理された保守しやすいコード になります! 🚀