目次
概要
Java で作成したプログラムを、Windowsからダブルクリックで起動させる方法です。
解説
Windows から実行できる Jar ファイルの作成方法です。 1)ソースファイルを作ります。 ソースファイル名:HelloJava_Gui.java GUIに「HelloJava」を出力するプログラムです。 2)コンパイルしてクラスファイルを作ります。 クラスファイル名 HelloJava_GUI.class HelloGui$GuiWindowListener.class 3)マニフェスト(Manifest)ファイルを作ります。 マニフェストファイル名:HelloJava_Gui.mf メインメソッドのあるクラス名を指定します。 Main-Class: HelloGuiMain 改行 4)jar ファイルを作ります。 構文 jar cvfm [jarファイル名] [マニフェストファイル名] [クラスファイル名] サンプルコード jar cvfm HelloJava_Gui.jar HelloJava_Gui.mf *.class 5)作成されたjar ファイルをWindowd でダブルクリックします。 プログラムが実行されます。
サンプルコード
Java プログラム
GUIにHello JAVAを出力されるソースコード ソースファイル名:HelloJava_Gui.java
GitHub より入手可能です。 https://github.com/lifeplan-it/Java_Source/tree/master/J0060_HelloJava_Gui_Jar
// HelloJava_Gui.java import java.awt.*; import java.awt.event.*; // メインクラス class HelloJava_Gui { public static void main(String[] args) { // クラス HelloGui をオブジェクト化 HelloGui obj = new HelloGui(); } } // サブクラス HelloGui // スーパークラス Frame クラスを拡張しています。 class HelloGui extends Frame { // コンストラクタで実行しています。 public HelloGui() { // タイトルを表示 this.setTitle("Frame Demo"); // 位置とサイズの属性を設定 this.setBounds(200, 200, 480, 240); // 表示/非表示 を表示に設定 this.setVisible(true); // Label メソッドをオブジェクト化 // 表示文字を"Hello JAVA"に設定 Label lb = new Label("Hello JAVA"); // Label オブジェクトをFrameに追加 add(lb); // マウスイベントを追加 addWindowListener(new GuiWindowListener()); } class GuiWindowListener extends WindowAdapter { // Windows の閉じるボタンが押された時の処理 public void windowClosing(WindowEvent e) { // 終了 System.exit(0); } } }
マニフェストファイル
マニフェストファイル名:HelloJava_Gui.mf 最後に「改行」が必要です。
Main-Class: HelloJava_Gui
Jar 作成コマンド
Jarファイル名:HelloJava_Gui.jar
カレントディレクトリで下記のコマンドを実行します。
jar cvfm HelloJava_Gui.jar HelloJava_Gui.mf *.class
実行結果
$ javac HelloJava_Gui.java $ jar cvfm HelloJava_Gui.jar HelloJava_Gui.mf *.class マニフェストが追加されました HelloJava_Gui.classを追加中です(入=302)(出=226)(25%収縮されました) HelloGui$GuiWindowListener.classを追加中です(入=513)(出=343)(33%収縮されま した) HelloGui.classを追加中です(入=706)(出=476)(32%収縮されました) $ HelloJava_Gui.jar $