DoCmd.SelectObject
メソッドは、Access VBA で使用されるメソッドの一つで、**特定のオブジェクト(フォーム、レポート、クエリ、テーブルなど)を選択状態にする(フォーカスを与える)**ために使われます。これにより、たとえばフォームをアクティブにしたり、ナビゲーションウィンドウ内のオブジェクトを強調表示したりできます。
■ 基本構文
DoCmd.SelectObject(ObjectType, ObjectName, InDatabaseWindow)
■ 引数の説明
引数 | 型 | 説明 |
---|---|---|
ObjectType | AcObjectType | オブジェクトの種類を指定します(例:acForm , acReport など)。 |
ObjectName | String | 選択したいオブジェクトの名前。省略可能(Nothing 可)。 |
InDatabaseWindow | Boolean | True を指定すると、ナビゲーションウィンドウ内でオブジェクトを選択します。False だとアクティブにします(例:フォームを開く)。 |
■ 例
フォームをアクティブにする例:
DoCmd.SelectObject acForm, "frmCustomer", False
ナビゲーションウィンドウで「tblOrders」テーブルを選択する例:
DoCmd.SelectObject acTable, "tblOrders", True
■ 注意点
ObjectName
が存在しない場合は、エラーが発生します。InDatabaseWindow
がFalse
のとき、オブジェクトが開かれていないと選択できない場合があります。