現在の日本の大学生(主に18〜22歳)の「実態」を、研究・現場知見ベースで整理します。
(※特定の大学や学部ではなく、全体傾向としてまとめています)
目次
1. 大学生の「考え方」の特徴
① 将来に対して「不安は強いが、具体像は曖昧」
- 将来が不安という感覚は非常に強い
- 一方で
- 「どんな仕事をしたいか」
- 「10年後どうなっていたいか」
を具体的に描けていない学生が多い
- 理由:
- 終身雇用崩壊・AI・不景気などの情報過多
- ロールモデル不足(身近な「幸せそうな大人」が少ない)
👉 キャリア相談では
**「不安の正体を言語化させる支援」**が極めて重要
② 「失敗したくない」意識が非常に強い
- チャレンジよりも
**「失敗しない選択」「無難な選択」**を優先 - 就活でも
- 大手志向
- 周囲と同じ行動
- SNS・口コミを重視
👉
「挑戦=危険」ではなく
「試す→修正する」という発想への転換が必要
③ 自己肯定感が低め/評価に敏感
- 表面上は明るく見えても
- 「自分には強みがない」
- 「人と比べて劣っている」
と感じている学生が多い
- SNSによる常時比較社会の影響が大きい
👉
「強み発見」より先に
**「できていることを事実ベースで認識させる」**支援が有効
④ 意味・納得感を重視
- 「給料が高い」よりも
- 意味がある
- 納得できる
- 社会に役立つ
- ただし、言語化は苦手
👉
価値観カード・ストーリーワークなどが相性◎
2. 大学生の「生活スタイル」の特徴
① 生活リズムは不規則になりがち
- オンライン授業経験世代
- 昼夜逆転、睡眠不足
- 食生活も乱れやすい
👉
メンタル不調・意欲低下と直結
キャリア面談でも生活習慣の確認は重要
② アルバイト中心の生活
- 多くがアルバイトをしているが
- 「生活費のため」
- 「なんとなく」
- キャリア意識につながっていない場合が多い
👉
アルバイト経験を
「スキル・行動特性」に翻訳する支援が効果的
③ 情報収集はSNS・動画中心
- Google検索より
- YouTube
- TikTok
- X(旧Twitter)
- 短時間・感覚的理解を好む
👉
長い説明より
図解・例え話・ストーリーが刺さる
④ 人間関係は「狭く・深く」または「広く・浅く」
- コロナ世代の影響で
- 学内のつながりが弱い学生も多い
- 孤独感を抱えていても表に出さない
👉
雑談・アイスブレイクが
キャリア面談の質を左右する
3. 就職・キャリアに対する意識
① 「やりたいこと探し」に疲れている
- 「やりたいことを見つけなきゃ」という圧迫感
- 見つからない=ダメな自分、という誤解
👉
「やりたいこと」ではなく
「できそうなこと」「続けられそうなこと」から始める
② 正解を求めがち
- 「この選択は正しいですか?」
- 「失敗しませんか?」
👉
キャリアに正解はない
→「選んだ後の行動が重要」という再定義が必要
③ 相談経験が少ない
- キャリア相談=就活直前のもの、という認識
- 本音を話す場が少ない
👉
**「安心して迷っていい場所」**としての関係構築が最優先
4. キャリアコンサルタントとしての関わり方のポイント
① 結論を急がせない
- 「まだ決まらなくていい」
- 「揺れていて正常」
このメッセージだけで
学生の表情が変わることが多い
② 抽象 → 具体 → 行動 の橋渡し
- 抽象的な不安・価値観
↓ - 日常の行動・経験
↓ - 小さな次の一歩
③ 「選択」より「経験」を重視させる
- インターン
- ボランティア
- 短期バイト
- 学外活動
👉
経験 → 気づき →言語化を支援
5. まとめ(現代大学生のキーワード)
- 不安が強い
- 失敗を恐れる
- 自己肯定感が低い
- 正解を探している
- 意味・納得を求める
- でも話すと素直で真面目